なかなか行く機会に恵まれなかった、ナイチンゲール博物館にやっと行ってきた。
えっちゃんの今学期のお題が、ビクトリア時代。
ビクトリア時代の有名人の中に、このナイチンゲールが入っていたんですね。
ナイチンゲールはビクトリア時代に、看護の基礎を確立して、ちゃんとした
看護学校を世界で始めてつくったんですね。
看護学校では、かならずナイチンゲールの銅像や、卒業式には
ろうそくをもって入るという(ナイチンゲールがろうそくをもって、夜の見回りを
していたのが、白衣の天使として名を広めた)イベントがありましたわさ。
彼女の書いた看護覚え書きも読まされた。
その時は、さらっと読んで感想文なども適当に書いたような気がする。
でもですね、こっちに住んで、文化なり、歴史なりに触れると、
彼女の功績がいかにすごかったかがよく理解できて、すんごい感慨深く
感動さえしましたよ。
小さな博物館でしたが、じっくり見てると、えっちゃんの教育というよりも
私の興味のほうが強い状況でした。
彼女は上流階級の生まれで、看護に携わるのも難しい環境で、
周囲の反対にあいながら、看護の道に進むんです。
その時代のナースといえば、お酒に走る、娼婦をしたりなど、いいイメージもなく
医療もあやふやで、治療、看護もきちんと行われていなかった時代。
それが彼女のおかげで、一変するんですな。
イギリスでも女性への偏見は強く、女性が行動していくのが困難な時代に
階級もかえりみず、クリミア戦争のナースとして参加、
物資、食料難、すべてが不便、混雑、不潔なので、感染率、死亡率が高かったのを
清潔を保つべし、やら基本的なルールを作り、彼女がしきっていくんですな。
すると劇的に死亡率が低下して、評価されていくんですわ。
今では当たり前の衛生観念がなかった時代です。
油をつかうろうそくみたいなのも使ってたみたいだけど、メインはこんなランタンをつかって、夜の見回りをしてたらしいですね。
彼女のおかげで、ナースの評価もぐんとよくなったのでした。
彼女の書いた、看護覚書きですが、時間のあるときにでも英語版で読んでみたいと
思いました。